【1/2】香りをイメージできて変化も分かる!魔法の言葉「ノート」とは?

【1/2】香りをイメージできて変化も分かる!魔法の言葉「ノート」とは?


2つに分かれた記事の1つ目です。

お店で香水や芳香剤を眺めていると、店員さんから香りについて説明されることが多いですよね。
でも、聞いていたけど「あんまり分からなかったな…」なんて経験をしたことはないでしょうか。

また、ネットで香りを購入する場合は、実際に香りを嗅ぐことができません。
そのため、商品の説明書きを読んでも「どんな香りかピンと来ず、いまいち分からない…」なんて感じたこともあるかもしれません。

そんな「どんな香りか分からない」と、ハテナが浮かんだことのある方にぜひ知っておいてほしい知識があります。
それは、魔法の言葉「ノート」について。

実は先ほどのような、香りの説明部分にはよく出てきている言葉なのですが、知識がないと「へぇー」と聞き(読み)流してしまい、記憶に残らないことも少なくありません。

でも実はこの「ノート」こそが、香り選びではかなり大事なポイント。
今回は、そんな「なんとなくしか知らない」ノートについて解説していきます!


ノートとは?

まずはそもそもノートとはなんぞや?というところからですが⋯。
ノートという言葉にはたくさんの意味があり、一般的には「ノートブック」や「メモ」、動詞としては「記述する」、音楽の世界では「曲調」などを表します。
この言葉をこと香りに関して用いる場合は「香調」という意味を表し、大きく分けると「香りの系統」と「香料の揮発速度」を伝える際に使用されています。
香りの系統とは、どのようなタイプの香りなのか、
香料の揮発速度は、ある香料がどのタイミングで揮発するのか、
を表しています。

この2つは一気に説明するとかなり長くなってしまいますので、今回は「香りの系統」についてご説明し、次回の記事で「香料の揮発速度」についてご説明していきたいと思います。


香りの系統を表現するノート

では、今回は「香りの系統」を表現するノートについて見ていきましょう。

そこでまずは質問です。
そもそも香りを言葉で表すのは難しい、というのをご存知でしょうか。
言葉を探していただくと気付きますが、香りを表現する際には「甘い香り(味覚)」「軽めの香り(触覚)」など、他の感覚に頼って表現していることがほとんどではないでしょうか。

その理由は、嗅覚は人によって感じ方が若干異なるからだと考えられています。
同じ柑橘系の香りでも、甘さを感じたり、酸っぱさを感じたり、人によって様々です。
全員で同じ認識にならないため、共通の感覚にはなりません。
そうすると、人により少しずつ異なる感覚を一つの言葉で定義することは難しい、ということになるわけで、当然一時的にそのような言葉が出てきても長い歴史においては定着しません。

ただ、そうは言っても全員が感じたことをバラバラに表現していては、結局自分で嗅いでみるまでどんな香りなのか分からない、ということになってしまいます。

そこで生まれたのが、香りを系統ごとに分類した「〇〇ノート」。
香料の世界では、少しずつ言葉の定義が変わりながらも今日まで受け継がれてきました。
それぞれ個人的な感じ方の差はあれど、原材料や連想されるイメージなどで香りを大まかに分類することにより、嗅いだことのない香りがどんな雰囲気なのか想像できる言葉を作ったわけですね。

ざっと一覧にするとこんな感じでしょうか。


一度は聞いたことがあるものも多いのではないでしょうか。
今回は、私が感じるそれぞれの特徴を下に説明書きしておきました。

このノートは香水だけでなく、芳香剤など香り成分が入っているアイテム全般を分類することが可能で、これまで先人たちがどうにかして香りをうまく伝えたいと試行錯誤し、なんとなーく歴史の中で分類され継承されてた言葉です。
このノートがあるおかげで、「お花を連想させる華やかな香りで、濁りが少なくて…それからえっと…」とならずに「フローラルノートだね」と、とりあえず大枠に分類することができるわけです。

もちろん、私の説明書きがしっくり来ない方がいるように、それぞれのノートに感じる感覚は人それぞれで、少しずつ異なります。
ですが、自分なりの言葉で「ハーバルノートは鼻をツンと抜ける清涼感のある香り」といったように感覚を覚えてしまえば、その部分の細かい説明を省略することができます。

そうすると、この自分なりの感覚を知っていればいるほど、香り選びではノートを見るだけでだいたいの雰囲気を掴むことができるようになるのです。
また、好みの系統以外についても香りを感覚的に想像できるようになり、苦手な香りを避けることができるうえ、香り選びの幅も大きく広がります。


ですので、香りを嗅いだ際にはそれがどのノートに属するのかもあわせて確認する習慣を持つことをおすすめします。
ただしその際は、この分類には明確な決まりやルールがない、ということも覚えておきましょう。
自分の感覚的には複数の系統に跨がる香料があったり、同じ系統に属する香料同士でも香りが少し異なる場合があります。
ハーバルノートと書いてあるけどグリーンノートに感じることもありますし、同じスパイシーノートの中でも原材料によって苦さや辛さなどの感じ方が異なります。
※香料の種類は天然香料で約600種類、合成香料ではなんと3000種類を超えているとも言われています。それだけの種類を完璧に分類するのは難しく、どうしても言葉で表現しきれない部分があるのが現状ですね…。


まとめ

今回はノートの1つ目、「香りの系統」を表現するノートについて解説しました!
言葉で表現するのが難しい、「どんな香りか」を簡潔に伝えるためにうまれた大きな分類が、この1つ目のノートでした。

この系統について感覚を身に付けておくと少しずつ、実際に嗅がなくとも香りを想像できるようになってきます。
また、自分の好みの系統を知っておくと、香り選びでの失敗も減らすことができます。

生活の中で香りを嗅ぐ際、それがどの系統の香りなのかにも意識を向け、少しずつ自分なりの感覚を身に付けていきましょう!

次回はノートの2つ目、「香料の揮発速度」を表現するノートについて解説していきます。

そちらもあわせて確認してみてくださいね!
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